ゆうこば アメリカ看護留学の記録

2017.08.13〜 アメリカの大学にて看護学を専攻していました。更新頻度は未定ですが、日々の生活やアメリカの看護のことなど何でも留学を通して見つけたことをどんどんここに記録していくつもりです!

オリエンテーション期間 Part. 1

こんにちは。前回までで、やっと寮に到着しました。今回からはオリエンテーション期間のことを数回に分けて記録します。

ところで、オリエンテーション期間ってわかりますか?私の通っている大学は留学生の受け入れに積極的ですが、それでも9割?くらいはアメリカ人。そこに留学生がいきなりぶっこまれてしまうのはあまりにハードですよね。なので、21日の授業開始前、約1週間ほど前に留学生が先に入寮して様々なオリエンテーションを受けるのです。RA(寮長)は、RAの仕事があるので特別に早く来ています。ちなみにRAをすると月単位でお金がもらえるそう。ビザの関係でキャンパス外でアルバイトができない私たち留学生にはちょっと興味深いです。

ざっとオリエンテーション期間について説明したところで、これから14日以降のオリエンテーション期間の出来事を記録していきます。

14日

7:10、いつものiPhoneの目覚ましの音で起床。二度寝

7:20、二度目のめざましでさすがにやばいと起床しました。ブラインドを開けて見る。そこには大学のグラウンドが。昨夜到着した時は深夜だったので全く大学の様子が掴めなかったので、実質初お目見えのキャンパスです。ひっろ!!!カレッジなのでアメリカの大学でよくある街のような感じではないですが、ビルもない、家すら見えない、ただ見渡す限りの緑のグラウンドに緑の木、これがアメリカの田舎のスタンダードか!と朝からテンションが上がりました。

身支度を済ませ、8:10。RAが朝食に迎えに来てくれる時間です。少し過ぎたくらいの時間にドアをノックする音が。iPhoneと部屋の鍵だけ持って部屋を出て、他の人も何人かピックし、おしゃべりしながらカフェテリアへ向かいます。周りに知っている人は一人もいませんが、RAが優しいのでたくさん話しかけてくれました。

カフェテリアへ到着。ビュッフェスタイルなので、お皿をとって好きなものをとります。とは言っても種類がそんなに多いわけではないのでとるものは大体決まってしまっているのですが(笑)ちなみにカフェテリアには日替わりのメニューの他に、シリアルやコーヒー、ソフトドリンクがいつでも置いてあります。なので好き嫌いが多い人もある程度安定して食べられるものがあるのがいいですね。

お皿に存分に盛ったら、テーブルへ移動。寮にはMODといい、ハリーポッターでいうグリフィンドールとか、スリザリンとか、そんな感じのグループが分けられています。私のMODのRAは近くのMODのRAと仲が良いようで、その人たちと一緒に朝食をとりました。目の前には日本人っぽい人が座っていましたが、その人あまり言葉を発していなかったので判断できず。日本人だとしても英語で話しかけるべきか日本語で話しかけるべきかわからず。そもそも誰が上級生で誰がフレッシュマンかもわからないので、チキって、あまりしゃべらずさりげなく会話に入ってるような感じでいるスタンスにしました(笑)

食事が終わり、寮に戻ります。そういえば昨日の夜先生やRAに言われていたのですが、今日14日の予定は食事のみ。オリエンは15からなのでゆっくり休んでね、とのこと。まだ時差ぼけしていたのでありがたかったけれど、友達もいない状態でフリーって、本当に部屋に引きこもるしかない。本来二人部屋なのですが私のルームメイトはアメリカ人なのでこれから1週間近く来る予定はなく、ただひたすらに昼寝をして午前を終えました。

昼食は、朝食の時一緒だったMODとは違う隣のMODの人とも一緒でした。みんなで一緒にカフェテリアへ移動していると
「日本人ですか...?」
!!!
そうです!!!!!!日本語で話しかけられる安心感!彼女もフレッシュマンで、私のほんのちょっと前に入寮していたよう。話を聞くと、どうやら日本人留学生の何人かが寮が開く前の飛行機で来ており、その期間大学のすぐ近くに住んでいる大学の先生の家にホームステイしていたらしい。だから、日本人の友達が既に何人かいるって教えてくれました。朝食の後日本人の友達に会いに行くとのことだったので、一緒について行かせてもらいました。そこでもう3人ほど友達ができました。友達の部屋に溜まって喋る感じ、寮っぽくて楽しい〜っていちいちテンション上がります。さらにその後、sophomore(2年生)の日本人の人に会うこともできました。他にいる日本人のことや大学のことなど、知らなかったことを色々教えてもらいました。


そんなこんなで、夕食をとり、シャワーを浴びて、この日は終了。実は昨日のシャワー、カーテンの仕切りでうまく使うことができず、外の床がびしょ濡れになってしまったのですが、今回でもうコツを掴みました。どっちに回したらあったかくなるのかもなんとなくわかり、問題なくシャワータイムを終え。それにしても日本人の友達できて良かった、いる日本人がみんな優しそうで良かった、ってひとりで感動タイム。ルームメイトのまだいない一人のそこそこ快適な部屋で、1日を振り返ってこの環境にいるっていう不思議な気持ちを堪能しながらぐっすり眠りました。

15日 オリエンテーション開始

朝。今日からはとうとうインターナショナルへのオリエンテーションがはじまります。緊張しながらもまだワクワクが大きい。朝食を取り、そのまま昨日できた日本人の友達と一緒にオリエンする教室のある建物に向かいます。教室に着くと、テーブルにたくさんチョコレートが散らされており、「自由席だよ!」とのこと。適当に散って座ってオリエンが始まりました。

まずは、簡単なゲームで何人かと話します。くじ引きでグループが決められたはずだったのに本当にたまたま私が組んだところが全員日本人で昨日までに喋ったことある人たち。残念と思いながらもちょっと安心しちゃっている自分もいました。

オリエンで話されたのは、成績のこと授業のことその他書類関係。ここでインターナショナルの友達がまとめてたくさんできるのかなと思っていたけれどそんなこともなく(絶対くじ引きで日本人ペアになってしまったせい笑)、でもこんなに大事な書類の話まで当たり前だけど英語で進められてしまうので、一言一句聞き漏らさないようにしてわからなかったら聞いてっていうのをやって行かないといつか取り返しのつかないことやらかすなって、実感しました。

この時また日本人の友達が増えたのですが、その子、コーラスに入るために今日の夜オーディションを受けに行くって。私もコーラスやりたいんだよね!!と、ここぞとばかりに主張(高校は合唱部です)すると、音楽担当の先生のメールアドレスを教えてくれました。オリエンが終わってすぐに音楽担当の先生にメールを入れるとその子のオーディションに一緒にきなよと返信が。今日の夜、先生に一緒に会いに行くことになりました。

 

今日のオリエンが終わり、昼食をとったらまた自由。まだ残ってる時差ぼけのせいで昼寝をし、それでも暇を持て余してると、また友達が遊びに来てくれました。この間の話で、どうもここから10分くらいのところにコンビニがあるらしい。夕食までまだ時間があったので、連れて行ってもらうことにしました。キャンパスから10分と言ってもキャンパスが日本のように柵で囲われているわけでもないので、今自分がいる寮からコンビニが近い側まで歩いてそこから10分、しかも日本のように途中でかわいい雑貨屋さんやカフェなど寄り道できる場所があるわけではないのでただ広い田舎の住宅地をひたすら歩いてやっとコンビニといった感じ。

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中に入ります。

「Hey!! 君たちそこの大学のフレッシュマンかい?」

いきなり知らないおじさんに話しかけられました。そのおじさんはここのコンビニのキッチンで働いている人らしい。自己紹介して、握手。こんなにフランクなのはアメリカだからなのか、田舎だからなのか、はたまたカンザスだからなのか。それともあのおじさんのオリジナルなのか。実際のところわかりませんが、ここでまた「アメリカだわ〜いいねえ〜」とテンションアップ。

そんなコンビニ、店内はいたって普通のコンビニでした。でもさっきも書いたように、ここのコンビニにはキッチンがついていて、そこでちょっとしたものも作ってるんです。だから、ピザやクッキー、コーヒーなど簡単なものも置いてあります。ここでpoptartsと水を購入しました。poptartsとはカロリーメイトとかクリーム玄米ブランとかそんな感じの栄養とかダイエットとかを全く考慮していない版(多分)って感じです。小腹が空いた時に食べるもの。

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 後日気づきましたがここの朝食でほとんど毎日poptartsも置いてあるんですよね。だから結構こっちの人にメジャーな食べ物みたいです。

大学に戻ったらちょうど夕食の時間。夕食をとってちょっと部屋で休憩したら音楽の先生に会いに行く時間です。寮のロビーのようなところでさっきの友達と待ち合わせをして、音楽系の授業が行われる建物に移動しました。

建物でちょっと待つと、先生が。まずは友達がオーディションをするのでしばらく教室の外で待っていてとのことで、 入り口近くの椅子で待機していました。待機しているとその友達の歌声が聞こえてきました。それがもう本当に美声。すげえ...

...もしかして、私も歌うのかな?

急に心配になってきました。でもよく考えたらこの流れで歌うって結構ありそうだな。急いで何が歌えるか脳をフル回転させる。合唱でやった曲はハモってしまっているから向かない。だからと言って日本語をここで歌う勇気もない。

...そうだ!!Ave Verum Corpus!!

Ave Verum Corpusは、高校で音楽のテストでやった曲で、しかも外国語だし超有名な曲。さらに一時期お風呂でAve Verum Corpus歌うのにはまっていた時期が結構最近あった。最高にありな選曲。大急ぎでYouTubeで検索して歌詞と音を把握します。しばらく歌ってすらないので上手く歌える気はしませんが、歌えっていきなり言われてもびっくりせず、歌わなかった場合もはあよかったって思う程度に把握して(笑)友達のオーディションが終わるのを待ちました。

ピアノの音と歌声が聞こえなくなりました。ガチャッ。聞こえてくる先生と友達の談笑の声が、どんどん近づいてきました。

「お疲れ様!次はゆうこばもちょっと歌ってみるかい?」

...やっぱりな。ていうかなんで直前まで予想できなかったんだろう。絶対歌うことになるじゃないか。ちょっと練習したかったな。ていうか、歌うことになるんだったら歌わないことになった場合の自分への保険でちょっと歌詞把握しとく程度じゃなくて、ちゃんとストレッチくらいしておけばよかった。

こんなこと思っていると緊張してきました。でも先生はとっても優しくて、歌えるのなんでもいいよ、AKB48でも、なんて言ってくれました。そこでAve Verum Corpusというと、すぐに伴奏を弾いてくれ、歌いました。なんでかこのときめっちゃ緊張したんですが、アメリカの音楽室で大学の先生の伴奏でAve Verum Corpusを今歌ってるんだって思うとまたハイテンションモード。緊張するけどこの状況超幸せじゃん!って考えながら頑張って歌いました。

歌い終わると、先生、いいねいいね!って感じで言ってくれて一安心。次は、発声練習みたいなのをやりました。それから楽譜を渡されて即興で読むみたいなやつをやらされ、ソルフェージュなんて何年もやってないしなんならもうヘ音記号読めないレベルだわ、って焦りましたが、最初の音をくれるスタイルだったので相対音感の私は安心。なんとか乗り越えました。

こうして一通りオーディションを終えると、コーラス入っていいよと言ってもらうことができました。やったあ!

そのあとこの大学にあるコーラス隊についての説明を受けました。一番メインなのはBel Cantoというコーラス隊で、このメンバーは追加料金のかかるボーカルのプライベートレッスンの授業を取ることが必修でいわゆる選抜メンバーのようなガチな人たち。Bel Cantoの他にMen's chorusとWomen's chorusがあり、私はWomen's chorusに入るとのこと。しかもこのコーラス隊、練習が月水金の昼間にあるのですが、授業登録されているので1単位になるらしい。最高。さらに、エクストラ料金かからずにこの秋学期はアメリカのバスツアーに行くよ!と言われました。本番用の黒いドレスに$60.00ちょいかかりますが、それだけでいろんな経験させてくれるようでまた楽しみが増えました。明日はアカデミックアドバイザーと個人面談をして履修登録をする日なので、この音楽の先生が私のアカデミックアドバイザーに秋学期と春学期のWomen's chorus入部を許可したってメールしとくねと言ってくれて、私からもアドバイザーにメールを入れておきました。

まだ来てから2日。でも、私が日本にいるときに、アメリカでコーラスできたらいいなとか、アメリカでもちろんアメリカ人の友達欲しいけどいろんな国の人と仲良くなれたらいいな、こんなとこで出会う日本人なんてきっと今後すっごく自分にとって大事な友達になる人かもしれないなとか、もしそうだったらいいなあって思っていたことが本当にどんどん実現できそうな兆しが見えて来て、自分が頑張ればやりたいことなんでもできそうだなって思ったら、「ここまで環境は揃った、もう後は自分がやる気を失わないように祈るしかない!」って感じでまた今日のワクワクが追加されました。

次回、16日からは履修登録が始まり、その他にもイベントがあったりショッピングに行ったりし、月曜日からの授業に完全に備えていきます。

 

2017.07.14 ~ 15

ゆうこば